夏の終わりに

旅先で、ブックカフェに入り 自分自身やgentille の載っているムック本や、書籍をひらいてみた。

遠くまできて、こんな所にまで 置かれているそれに、不思議と愛着のような、懐かしいような
感情をいだきながら 手にとって ゆっくり と読んでみた。
当時のライターさんの お顔が 目に浮かんだり、カメラマンさんとの会話も ・・・
テーブルに活けてもらっているセンスのいいお花からは、お花やさんの 顔も浮かび、
思い出しながら   いいお店だな~  って。
こんなふうに書いてくださってたら、  行きたくなっちゃうだろうな~  って。
感謝しながら  眺めてみた。

ゆっくりと過ごせた 僅かな夏休みだった。

休み明けには、毎朝あいさつしてくれる、そら君のお父さんに  「ゆっくりできましたか?」
って お声をかけていただいた。

うれしい、感謝すべき言葉の様に思えて、がんばらなきゃって 一人熱くなる。

どんなものでも 同じままではありえない。
自分自身の心の中を覗けば、事態が いつも同じであることを 望まない性格かもしれない。

夏の終わりに・・・・・     「私も 夢中で 夢をみて 」 いきたく、少しづつ実現していこう と思うのだった。

静かに凪ぐ水面

 

離れ離れになるからといって
お互いの絆や関係は、無くなるわけではないはずです。

築けた絆や、関係に感謝して お互いを応援しながら過ごせば
それだけで 幸せなことだと思います。

また 明日から 素敵な日々を過ごせることを祈ってます。///

静かに凪ぐ水面。
それを 見つめるような 優しいメールだった。

何度も 反芻して 私は 救われた。

映画監督 を 目指す  若者のお話。
スタッフとして いる彼は、パンのスライス、サンドイッチ詰め、ラスク詰め・・
レジをしながら、お客様の 対応・・と。
なんでも やってくれている。

男の子だけれど、手さきの器用さと  丁寧さは 素晴らしいと思っている。
おまけに 人の気持ちを 読んだりするところもある。
読まれる 私も いる。 笑

ラスクを詰めることも、サンドイッチを詰めることも、一生に一度の事だと思ってやってほしい と
伝えた。
だって、将来は、  映画監督 だから。
なにが ヒントになり きっかけになり 素敵な台本を 脚本を、かけるかわからないから と。

どんなことが、路に 光を そそぐか わからないから・・。

それでも いちど心配になり 、彼に聞いたことがある。
「ここで バイトしてて大丈夫か?」と。

夕方は、ひとりで接客したり 掃除しながらと・・孤独な時間は 大丈夫なのか? と

彼は、「大丈夫です!僕は そういう時は、自分と向き合う時間にしてますから・・」 と。
笑・・素晴らしいと思った。
そのことを、彼の友人に話すと笑っていたけれど、私は 少なくとも そう思ってやている時間があるのだと
思っている。
そうでなければ、すんなり そんな言葉も出ないし、今 一番 自分の人生について 考えて向き合っているから こそ
だと そう思っている。

ジャンティーユは、何かを持っている人だったり、何かを秘めて これからへと 旅立つ人が集まる。

そんな器達を、  大きな器のなかで
活かせることができるかは・・    きっと 私 次第。
責任重大!  笑

ダリア

この一カ月 新しいスタッフを迎え、震災もあり 慌ただしく
過ごしてきた。

知らず知らずに 緊張していて、心も硬くなってしまっていた様だ。

先週、久しぶりに お花を活けた。
お花屋さんで 淡いピンクの この花を 選び、私は「 ダリアの一種ですか?  」と
聞いてみた。
お花屋さんは、  「ダリアです!」  と 笑顔で 教えてくれた。

どうだろう?    こやって見ていると

まるで 、  眼の前にあるものを 素直に 見てごらん   と言う
神様の教示  の様に 思えてくるのだ。

粛々と

静かに 何も語らずとも 春は 本当に素晴らしい。
内面の深いところに 完璧な安らぎが 再び訪れる日を 願います。

粛々と・・春を。

ボランティア

私も 友人のメールから 始まり、陸前高田市の看護士の方に協力して
救援物資を、送る活動に参加している。

その看護士の方が送ってくださった メールに 涙した。
「地震発生からものの数分ですべてを 失ってしまった多くの人々。
山の手まで波に呑みこまれ運ばれた 家や船や遺体、そこに 残された泥だらけのアルバム・・・

岩手は赤十字も看護協会も、ボランティア団体の窓口を設けてない状況の中、津波の
日々から非難所生活は、さまざまな思いが交錯する中、日々繰り広げられています。
被災後7日目辺りから メンタル面の
問題も浮上で、少しづつ 関わっております。  と」

「高齢者は、何もかも無くしてしまうために 長生きしたのではない  ・・と言い、
子供たちは 、津波は怖い・・・と遠くをみて話す。
友達や、まわりの大人に支えながら 踏ん張ってます・・と」

ジャンティーユスタッフの中でも、男子スタッフは 物資を運んだり、炊き出しに関わっている。

やさしくて、強い 男性になるであろう と 心をなでおろす。

出来ること。
一人ひとりの出来ることが たっくさん集まった時の偉大さに 、気持ちと物資をたくしたい。

精神の回復には 想像を超える時間が かかるのかも知れない。
わたしも、長く このボランティアに参加したいと  そう思っている。

共に生きよう

gentille ・・・・・ やさしい という意味。
私は、お店の名前をつける際 いくつか候補をあげる中
これが 一番 人として大事なことだと思って
そのことを いつも心がけようと思って 名付けた。

地震があってから、 パンは ものすごい勢いで毎日売れている。
でも 少し怖いくらいだ。
レジを 打って、梱包して お渡しして、
また レジを打って 梱包して お渡しして、
並んでるお客様を 次々と。

だけど、そんな中 お客様と お話したりできると
ほっとする。
「千葉の親戚に このパンを送りたいの、宅急便やってるかしら」
「いま 連絡が取れなかった友人と 連絡がとれたの」
「パン屋さんも 大変ね」
「明日も やってますか」
「スーパーも コンビニも 品薄よ」

・・・・・僅かな時間に たっくさんの方の人生を見るようで、心配になったり
ほっとしたり の連続。

サッカー ドイツリーグ「シャルケ」の 内田選手。
試合の終わったあと 白いTシャツに、ドイツ語と 日本語で日本にメッセージを。
「共に 生きよう」と。
写真付きで載せた その新聞の 記者は最後に「22歳の選手ができる精一杯のこと」 として
伝えていた。

初めて経験する事に みんなが戸惑う。
それでも、やっぱり 今 必要なことは やさしさだったり、人を思いやる気持ち だと思う。
私たち gentilleのスタッフも 朝から 精一杯 自分のできることをやっている。
ふと・・・1階から 笑い声  
ふと・・・・3階から 笑い声が 聞こえ 私は ほっとする。
そして 内田選手の 「共に生きよう」Tシャツが  目に浮かぶのだ。

ともだち

夕方、電話がなる。
「もしもし、今 話せる?久しぶりに 会いたいんだけど」
・・・・笑  「すぐ いくね」

久々 友人と 2階のcafeで 近況報告。
お互い 時間のない中 報告しあいながら 貴重な時間を過ごす。

ともだち・・・・  すごく 大事。
普段 ひとりで 考え、答えを だせる時もある。
でも、時に 叱ってくれたり、褒めてくれる そういう ともだち のアドバイスや
支えは 私にとり かけがえのないものだ。

大事にしたい  ともだち。

今日のこの時間
時計で言うならば、小さな部品、小さなねじ、長針、短針、秒針・・・すべて 確認できた気がした。
明日から また 時が 正確に刻む。

Allez!

 

目の前にある 、その事柄を  どう 受け止めるかは 自分次第。

 

一歩  歩み始める勇気。
それさえ あれば きっと  うまくいく。

春の訪れは、時として 勇気が必要だったりするもの。
大丈夫。

きっと うまくいく。

妖精

わたしたちの お店には、小さな女の子・・妖精と呼ばれている子がいる。
彼女(妖精)は、 毎朝 夜も明けぬうちに 自転車で現れる。
小さいけれど、タフで 自転車で どこにでも 旅にでる。

その妖精の作りだすパンは、丁寧で かわいくて 美味しい!
女の子ごころを 、あるいは 子供ごころをも くすぐるパンなのだ。

ある日 こんなことがあった。
しんしん と珍しく、東京にも雪が降った夜。
夜も明けぬうち 自転車でくる妖精が 気になり、
「明日 遅れても構わない、妖精が現れるまで わたしが代わりをします」と
メールしよう・・・と思った。
実際は しなかった。
翌朝、窓をあけると 雪は 少しの予想があたり、積ってはいなかった。
しかし 凍結していたであろう・・・。

実際は、同じ家に住む人に 車で送ってもらい 事なきを得ていた。
では、車も出せぬほど 雪が積っていたら どうしたんだろう?
妖精に尋ねると、「歩いてくるつもりでした」と 笑って言った。
素晴らしい!
私は遅れても構わない と 思った自分がゆるくて恥ずかしかった。

働くということ。
時間どうり 毎朝出勤する ということ。
こんなふうに まじめに生きてる 妖精を 見直し、信じ、
そして 幸せになってほしいと 思った。

その まじめさ ていねいさ を持つ妖精の新作!

ダークチェリーのパイ 

今日 初めて お店に並べてたが、1時間もしないうちに なくなってしまった。
さすが、妖精!!!
くすぐって いる。

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