プログラマーさんへ

このブログを楽しみにして下さっているプログラマーさんへ

パン屋のブログなど、気にかけていただいて 本当にありがとうございます。
お店で、更新を催促されたのは、今まで 初めての体験です。

私にも、かつて他の方のブログを楽しみに毎日見ていたことがありました。
パリ在住のカメラマンさんで、写真も文章も とても魅力のあるものでした。
写真は、すべてプロが撮るパリの風景ですので、
ガイドブックより、リアルタイムのパリを毎日 感じ取れて、すばらしいブログでした。

縁あって、その後そのカメラマンさんに、パリの写真をお譲りいただき、
HPの中で使わせていただいてます。
すごいですよね。
うれしいことです。

今思うと、あの時(この仕事を始める前ですが・・)、私は 毎日夢中で その方のパリを
一緒になって 感じとっていました。
そして、その事が、自分の ゆらゆらした過去と これから始まる未来とを 点と点を線で
結びつける作業だったという様な気がしてます。

今になって思うことです。

プログラマーさんにとって、このパン屋のブログがどんなものなのか、わかりません。
でも、私たちを気にかけて下さってるって事。
うれしいです。

ありがとうございます。

ジャンティーユ

7月

アルバイトをしてくれていたスタッフが、
夕方 ふと、来ちゃいましたといって 訪ねてくれた。
うれしかった。

この子がアルバイトを辞める時、
私は、まだ アルバイトの子が辞めることに慣れていなかったので
とてもショックを受けていたのを、
昨日の事の様に思い出せる。
あれから、何年も経つ。

もっと上手に送りだせばよかった。

未だに、巣立つのを見送るのに慣れないでいる自分も在る。
でも、昔より経験を積んだ分、上手になった というのも変だけれど、
コントロール出来るようになったし、大事にしなきゃならないものも変わらず
それでいいのだって 思う部分もある。

人を育てて来たように思う半面、私も 育てられてきた。

神様を思う時もある。
あ~  神様。
きっと 今は試練の時ですよね!
きっと 今はご褒美の時ですよね!
きっと 今は休むべき時なんですよね?
と、都合良く登場させては、いつも 物語の主人公に・・・・

心を静めて時間をかける。

自分の成長は 誰よりも自分が楽しみにしている。
イメージとしては、ドングリが カシの木になるくらいかもしれないけれど。

6月

6月らしく雨の日が続く。
わたしは、雨を確認する 両手を広げて 空を見上げる あのしぐさが好き。
ふと見上げる空に水滴を見るか、見ないかの瞬間を。
その瞬間 人は とても無防備で、
天や空の前では、きっと敵わない それに従うしかない諦めのような素直さが
そこにある気がしている。
上がっていたら 傘を閉じ、降りだしたら傘を差す。
逆らうことなく従う その行為がとても好きなのだ。
時々 わたしは、時間やあと性格の問題もあり濡れてもいいやって お店を飛び出すことがある。
まずいまずい。
何て余裕のなさかと反省する。
明日も雨。
雨を確認する ただそれだけのしぐさだけれど、それを目の前にすることがあったら、かなりドキドキしてうれしい!

ファーストフラッシュ

この時期、毎年 紅茶屋さんからダージリンティーの春摘みの茶葉が、数種送られてくる。
今年は、3茶園のものを。
それぞれ、同じ様に淹れて 試飲する。
それぞれの作り手、それぞれの土壌、その年の気候。
同じ様ではあるけれど、決して同じではなく、どれも美味しいけれど、あとは、自分の好みで1つ選ぶ。

ジャンティーユのスタッフも、ダージリンティーで言うならば、新芽(芯芽)のスタッフを迎えいれる季節。
今はまだ、旅立つスタッフと一緒だけれど、少し時間がたてば、それこそ 自分の香りと味わいを出してくれるに
違いなく、その新旧入れ替わりの大事な時間のなかで、それでも 今だけの 春摘みの香りファーストフラッシュを
2013年の春の味として、記憶し味わいたい と思うのです。

どんな香りのする味わいですか?  って聞かれたら、 なんて答えるか
自分が 、楽しみです!!!!

整理整頓

苦手な季節・・とういうものがある。
本当は、わたしは春が苦手だ。
新しく始まる事の緊張感、ドキドキした気持ち、不安定な気候。
それらがミックスして、なんとも言えない ざわざわした心情になる。
だけど、それも 桜が散ってしまうあたりから、落ち着き
葉桜になる頃には、すっかり消え 前に進めている。

そうなると、整理整頓を始める。
机も棚も物も、 人も自分の心も。
歳を重ね、そういうことが とても大事なことだと気づく。

長田さん

もとスタッフだった長田さん!
「結婚します!」と うれしい報告。
彼に会わせてくれた。
披露パーティーに来て下さる方たちに、ジャンティーユのお菓子かパンをお渡しすることが
できないかと。
私たちは、喜んで引き受ける。

長田さんは、大学4年の時から大学院卒まで、一緒にいてくれた。
最後には素敵な手紙をくれた 裏表のない誠実な子だった。

「初めての一人暮らしで、自分で生活することに不安を感じている時に募集を目にしたこと。
自分を試しながら 頑張る日々に出会えたパン屋さんだったから 夕方 街ゆく人をガラス越しに
眺めながら、まるで 自分は 魔女の宅急便のキキ のようであったと。
自分の道は自分で切り開くことの大切さと、強さ。
前へ前へ 進む自分の後押しをしていただいた  と。
これからも、ジャンティーユは キキが自分の力で自分のスタイルを見出したように、
一人ひとりも 前進していけるような創造的な場所であって欲しいです 。」  と

私たちにとっても、当時 こんな手紙をのこしてくれた長田さんとの出会いは、
こうして 今、おめでたい式に関われ、 正しく過去と未来が 繋がっていく瞬間でもある。

未来の都市づくりを 仕事にもつ長田さんは、
昨夜また、タンザニアへ。

前に前に 進んでいる彼女に 久しぶりに会えて、私たちこそ いい春の風をいただいた!

結婚おめでとう!

春が来るからかな、 気持ちが 心が 整う気がしている。
本当の春がきたら、私の場合、桜の散るころ。
後ろを 振り向かず 前に進めている気がする。

影とマスキングテープ

先日 雑誌の撮影で、カウンター越しのこの壁の部分に、グリッシ-ニが入ったワイヤーの四角い
籠の影を 撮られたカメラマンさんが、いらっしゃいました。
午後、西日の射す僅かな時間に遭遇してのこと。

その影を、シャッターチャンスとばかりに撮られていた そのセンスが、私にはとても素敵だと思えた。
数分の出来ごとに 出会うチャンス、その部分を撮ろうという願望と センス。

その重なり合いが きっと素晴らし写真を生むのだと思う。

昨日のこと。
私がレジをするその横で、スタッフが袋詰めをしていた。
4種のものを買われたお客様は、2種類ずつ袋に分けて欲しいと言われた。
お会計をお渡しする傍ら、袋を2枚用意して 何気なく、本当に何気なく見ていた。

1つめの袋に、普通の白いテープを スタッフは貼っていた。
2つめの  その時に、私の前の引き出しから何かを取ろうとしていた。
私の中では、この場合 何をわざわざ 引き出しから取ったのか見当もつかなかったのだ。

なんと彼女は、1つめの袋と 差をつけるため、ピンクのマスキングテープで貼っていたのだ。
「枝付きレーズンの入ったものの方が、ピンクのテープで留めてあります」
そうお客様に  伝え、お渡ししていた。

私は、感動を抑えることが出来なかった。
そのホスピタリティー溢れたセンスを 本当に素晴らしいと思った。
相手の気持ちになって、こうであったらわかりやすいだろうな、使いやすいだろうな  って
思えるセンスに遭遇できたこと、  なんだかとっても安心をもらいました。

僅かなこと。
どちらも本当に センスの問題。
でもなんだか いいものに触れた気がしている。

流れに乗る

パリのシャンゼリゼ通りを 、飛ばしていく車たち。
この 素晴らしい写真の、一片 に過ぎないのだけれど。
走っている車には、この風景の ひとつの大きな全体を創っているなどと 、考えもしないだろう。

もし、一年で365ピースのパズルを完成するならば、毎日が そのひとコマで 出来ている。
365ピース × 5

gentille  は 今年5年目を迎えた。
1825 日。
1825ピース。

アンティークドアゆえ エアコンも効かない寒い冬も、
目黒川の桜と同時に始まる 春も、
ケヤキの緑が心地よく映る 夏の窓際も、
そのケヤキの葉が 色づき、完全に、一枚も残らず落ちてしまうのを 見届ける秋も。
その、どの1ピースがなくても、いまは 決してないのかも。
5年の間に関われた人々、応援したくれた方々 、導いて下さった方々。

ほかの誰かをお手本にすることなく、ただ 自分たちの好きなものを並べてきたきがする。
異となるもの は、はじかれ 在りてあるものが 残ったような気がする。

次の 一歩が何であるべきか、自分たちを疑わず 前に進むことができたら と 思っている。

来年も、このまま 流れに乗りたい 。
そう、このシャンゼリゼ通りを 走る 車たちのように。

秋の公園

今日のような 美しい 秋の空は、本当に 気持ちがいい。
人を 幸せにする ちょうどいい気候だと思った。

日当たりのいいベンチ。
開いた本の上で揺れる木漏れ日の中の、
印刷された文字を目で追いながら     徐々に物語の中へと潜りこんでいくときの、
あの精神の静かな横揺れがたまらなく好き・・・

とは、小説の受け売り。
きれいで 素敵な文章だと思う。

本当 私も  そう思う。

公園で、小説を読むなんて、 なんて 優雅で贅沢で素晴らしい 幸せな時間だと思った。
いつ以来なのか、本当に久しぶり。

昨日、古本屋にて大量に 小説を手にしている。
大金を手にしたような錯覚だ。
なんだか、ドキドキしていて幸せ!
家の中の至るところに本があり、そこに行く度に違った物語が 同時進行してすごく、すごく楽しい。

秋になると、あんなに暑かった夏の日射しさへ、思い出せない。
これから来る 寒い寒い冬も 想像できない。

いつまでも、いつまでも 、この穏やかで美しい秋が     ただ続けばいいと  笑 大人げなく思う。

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