影とマスキングテープ

先日 雑誌の撮影で、カウンター越しのこの壁の部分に、グリッシ-ニが入ったワイヤーの四角い
籠の影を 撮られたカメラマンさんが、いらっしゃいました。
午後、西日の射す僅かな時間に遭遇してのこと。

その影を、シャッターチャンスとばかりに撮られていた そのセンスが、私にはとても素敵だと思えた。
数分の出来ごとに 出会うチャンス、その部分を撮ろうという願望と センス。

その重なり合いが きっと素晴らし写真を生むのだと思う。

昨日のこと。
私がレジをするその横で、スタッフが袋詰めをしていた。
4種のものを買われたお客様は、2種類ずつ袋に分けて欲しいと言われた。
お会計をお渡しする傍ら、袋を2枚用意して 何気なく、本当に何気なく見ていた。

1つめの袋に、普通の白いテープを スタッフは貼っていた。
2つめの  その時に、私の前の引き出しから何かを取ろうとしていた。
私の中では、この場合 何をわざわざ 引き出しから取ったのか見当もつかなかったのだ。

なんと彼女は、1つめの袋と 差をつけるため、ピンクのマスキングテープで貼っていたのだ。
「枝付きレーズンの入ったものの方が、ピンクのテープで留めてあります」
そうお客様に  伝え、お渡ししていた。

私は、感動を抑えることが出来なかった。
そのホスピタリティー溢れたセンスを 本当に素晴らしいと思った。
相手の気持ちになって、こうであったらわかりやすいだろうな、使いやすいだろうな  って
思えるセンスに遭遇できたこと、  なんだかとっても安心をもらいました。

僅かなこと。
どちらも本当に センスの問題。
でもなんだか いいものに触れた気がしている。

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