秋の気配
野ばらを 活けてみた。
先週の土曜日のこと。
「東京に来たので、これから伺ってもよろしいですか?」って着信メール。
「まあ! うれしい! 待ってますよ」 って 返信メール。
「お久しぶりです」といって スタッフだった男の子は とてもいい顔をして
大阪から 現れた。
「仕事やめてない?」
「辞めてませんよ」 と言って笑っていた。
就職して3年が経つ。
「~君、 うちでバイトして良かったって思えること・・て何?
参考までに、そして これからの励みに聞きたいんだけど」と、半ば 威圧的に聞く。
「・・・・・」 困ってる。
「ないの?」
「いや・・人ですかね。みんないい人だった と思います!」
3年経った今でも、毎年一度は こうして 大阪から来てくれるということが、何を聞くよりも
答えを物語っている とは思っている。
しかし、こうして彼の口から「人ですかね・・」 って言われると嬉しいものだ。
土曜日の、ものすごい忙しい時間に ふたりでコーヒーを飲みながら近況報告。
変わる景色と 変わらぬ景色について 語り合い、3年の間に成長してることを 感じた。
季節は秋になる。
野ばらを活けて 実感する。