大人の流儀

どうやら ひと雨ごとに季節は深くなる。
春には春の
夏には夏の
秋には秋の
冬には冬に。
知らずのうちに 雨が様子を変える。

人のこころも ひと雨ごとに深くなって大人になっていくのだとしたら 雨もわるくない。

ずっと自分の中にも葛藤があった。
人が人を許す ということ。
そんな私だから本屋さんで、思わず手に取ったのだ。
その方の本を、少し前に読んでいた。
「いねむり先生」という本だったので、その方の過去と現在を 繋ぎ合わせるような形になった。

「許す力」 という現在を 手にし ずっと欲しかった答えを頂いた気がしている。

サッカー日本代表のキャプテンがワールドカップ前に 旧キャプテンとの対談をしたなかで
キャプテンであるがゆえの苦悩を語る中、現在のキャプテンは 「誰に 相談できるわけでもなかった」 と言っていて
それが、とても印象的だった。
たしかに、 本当にそうだったんだと 思った。
わずかな時間の対談で、現在のキャプテンは、旧キャプテンに 答えを頂き、考えていた内容は間違ってない
ことを確信し、晴れてワールドカップに臨むことができた。
大切な時間だったに違いない。
妥協ではなく 犠牲をはらう というのが二人が思う答えだった。

「許す」ということ。

大切なのは、許せないものを わざわざ目の前にひっぱりだして凝視しないこと。
許せない自分だけ が ダメな人間ではなく 皆それをかかえて生きていることを知ることである。
いつか許せば、それはそれで生きる力になるのだろうが、
許せないものも 人のこころの中で 何かしらの力になっている気がする。
という作者の言葉だった。

パン屋さん なにが許せないんだろう・・・・・(笑)そうは 考えないで欲しいのだが、ずっと考えていたことの答えを、
雨降る中 読んだ本に見つけました。
と同時に あの時 晴れやかに笑ったキャプテンの顔が浮かんだのだ きっと。

ひと雨ごとに季節は深くなる。
人のこころも ひと雨ごとに深まっていくのだとしたら 雨もわるくない。

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