お休みの日に
お休みの日に 、 お店の2階に入ると
あの時の 匂いがある。
お店をリニューアルしてる時の 匂いだ。
6年前の匂い。
足の踏む場所も、確認しながら設計士さんと歩き、
角材、ペンキ、釘、板、のこぎり・・・の散乱している時の あの感じ。
一切、食材の匂い、香りはしない。
甘いお砂糖の匂いも、バターの匂いも 、焼き立ての匂いも香りも。
まるでない。
私にとっては、思い出せて うれしい 、すごく気の引き締まる匂いなのだ。
夏がゆっくり終わり、秋がゆっくり訪れる頃。
また、記念日がくる。
あの時、どんなパン屋さんでいたいとか、いようとか、思っていたんだろうか・・無我夢中で思い出せないけれど。
今は、日常にあって、さりげなく 日常の一部で、閉まっていたら、なんとなく 淋しい。
普段、そこが開いているのが、そこに行くことが当たり前で、閉まっていたら、本当淋しく感じられ。
長いお休み明けには、待ってましたとばかりに、どっと押し寄せて頂ける ・・・そんなパン屋さんでいたいと思うのです。
支配もしないし、支配もされないけれど 、そこがいいとお互い思える 鶯と鳥籠の関係とでもいうような。